プレスリリース　2006/09/11

2006年9月11日
株式会社エンシュアテクノロジ

報道関係者各位

デジタル署名ASPサービス『ENSURE SignGate』において
『時刻認証電子メール』の実証実験を開始
< http://signgate.jp/ >

株式会社エンシュアテクノロジ（本社：東京都品川区 代表取締役社長：綿引 淳 以下、エンシュアテクノロジ）は、S/MIMEを利用したデジタル署名ASPサービス『ENSURE SignGate』において、次世代電子メールソリューションと位置づけた全く新しい電子メールソリューション「時刻認証電子メール」の実証実験を開始します。

・時刻認証電子メールとは

『時刻認証電子メール』は、セイコープレシジョン株式会社（社長：中山 正之 以下、セイコープレシジョン）及び、株式会社オレンジソフト（代表取締役：日比野 洋克 以下、オレンジソフト）にて共同開発された「時刻認証電子メールゲートウェイサーバ（以下、時刻認証電子メールGW）」を利用し、電子メールに時刻認証による送信時刻証明と原本性証明を付与する全く新しいソリューションです。

「時刻認証」を搭載した次世代『ENSURE SignGate』では、この「時刻認証電子メールGW」による「時刻証明」と「原本性証明」、そして、デジタル署名による本人認証との組み合わせで、より高度でセキュアな電子メール認証を実現します。

・内部統制に対応した次世代メールセキュリティ

e-文書法および、それを内包する日本版SOX法では、文書の電子化と長期保存が義務付けられ、その保存に際しては「見読性」「完全性」「機密性」「検索性」が求められております。またこれらの中で最も困難と思われる要項が、データの原本性(真正性)を証明することを求められる「完全性」と言われております。

ご存知のとおり電子メール等のデジタルデータは、データの改ざん、複製が容易に行えてしまいます。その為、その原本性の証明は困難を極めます。

「時刻認証電子メール」では「時刻認証」と「原本性証明」により、データの「完全性」を証明します。

・知的財産保護、先使用権への対応

「時刻認証電子メール」は内部統制への対応のみならず、特許庁が推進する先使用権の利用など、知的財産保護分野にも幅広く適用することができます。情報を電子メールで送信するだけで情報の「存在証明」を可能とすることができます。

▼『時刻認証電子メール』の実証実験について

このたび予定されております「時刻認証電子メール」の実証実験につきましては、各ISP、企業などと接続検証を実施するために、実証実験の公表を行うことを計画しております。また今回の実証実験にはセイコープレシジョンが運営する時刻認証局「サイバータイム時刻認証サービス」と接続された「時刻認証電子メールGW」を使用します。

【実証実験検証の内容】

• 接続性の検証
  - 新規プロトコルである時刻認証済電子メールが各ISP、企業の既存メールシステムで問題を発生させないことを検証する
• スループット検証
  - 既存メールシステムの処理能力に対する遅延、負荷などの影響を検証する
  - リファレンスシステムで処理可能な時刻認証済メール数の検証を行う
• ユーザビリティ検証
  - 利用者にわかりやすいツールの開発と提示方法の検討を行う
  - 実業務における製品価値、利用方法の調査を行う

【実証実験のシステム概要】

• 既存メールシステムに容易に機能追加
• 電子署名＋時刻認証の対外情報管理
• 原本認証済みメールの長期アーカイブ

また、これらの実証実験を実施・公開することで、「時刻認証電子メール」を含めた次世代電子メールソリューションの、更なる普及と啓蒙の推進活動を行ってまいります。

[本件に関するお問い合わせ先]

株式会社エンシュアテクノロジ　担当：綿引(わたひき)
TEL：03-5715-1880　FAX：03-5715-1770　E-mail：